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胃食道逆流症について

昨年8月12日、北海道新聞夕刊に掲載された胃食道逆流症についての記事を転載いたします。
       ☆
健康と医療についてゲストに語っていただく当コーナー。
今回は「胃食道逆流症」。についてお話を伺いました。
ゲスト/佐野内科医院 佐野公昭 医師 

――胃食道逆流症について教えてください。
胃液が食道に逆流することによって起こります。食道粘膜の炎症(ただれ)を伴うものを逆流性食道炎、伴わないものを非びらん性胃食道逆流症と分けています。胸やけ、口の中にすっぱい液がこみ上げてくる、げっぷが出る、のどの違和感、しわがれ声、咳(せき)、心臓・胸部の痛みなどが主な症状です。以前は日本では少ない病気でしたが、食生活の欧米化や高齢化によって患者数が増えました。また、ヘリコバクター・ピロリに感染していない人のほうが、胃酸の分泌が活発なため発症しやすいともいわれています。
胃食道逆流症がおこる原因として次のことが考えられます。胃の入り口部分を噴門(ふんもん)といいますが、通常はぎゅっと締まっていて胃の中に入った食物などが食道に逆流しないようになっています。加齢などによって、噴門がゆるんだ状態になると、胃液の逆流がおきます。このほかに、食道や胃の蠕動(ぜんどう)運動の低下、肥満やガードルなどの締め付けによる腹圧の上昇、胃液の分泌増加、骨粗鬆(しょう)症などで背中の骨が曲がってくることなども関係していると考えられています。不快感や胸やけによる不眠などのため、日常生活に対する影響が大きいのがこの病気の特徴です。ごくまれにですが、逆流を繰り返しているうちにガンが発生することもあります。
――診察、治療について教えてください。
 まずは問診を行い、胃食道逆流症の可能性が高ければ内視鏡検査を勧めています。「胃カメラは苦手」という人も多いでしょうが、鼻から入れる経鼻内視鏡なら不快感もぐっと楽になります。検査では胃液の逆流による食道の炎症(ただれ)の有無のほか、潰瘍(かいよう)やガンなどの異常がないかを調べます。胃食道逆流症と診断した場合には胃酸の分泌を抑える内服薬により治療を開始します。

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